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園長ブログ

英語は何歳から始めれば良い?

英語は何歳から始めれば良い?

よく見学に来られる方から聞かれる質問です。一般に「外国語教育は早ければ早いほど良い」「一定の年齢を過ぎてしまうとネイティブ並みの言語力を身につけることは難しい」といったことが言われています。
私自身が受けてきた英語教育の経験、インターナショナルプリスクール経営での13年間の経験と、3人のバイリンガルキッズを育てている母親としての経験から私の答えは、「早ければ早い方が良い」です。

それはなぜか?
具体的に我が家で考えてみます。
中学から学校とECCで英語を勉強してきた日本人の私と0歳から英語と日本語両方の環境で育ってきた我が家の子供達を比較すると答えは一目瞭然です。
私もかなり頑張って英語を勉強してきました。大学受験英語では偏差値70を超えていましたし、外資系の企業でも必死に英語を使って仕事をしていました。現在は英語で記事を書いたり、講演もさせて頂いています。しかし、今だに発音や新しい単語の聞き取り、文章力に苦労するのが現実。講演の際もネイティブの人の何倍も何時間もスピーキングの練習をしてから挑みます。そんな私とは対照的に全く苦労もせずネイティブのようにペラペラ話し、スピーチコンテストの発音も直すところもなく、英語の映画を普通に観て、英語の歌を数回聴いただけで口ずさむ子供達。この差は何でしょうか?

ここで外国語習得の臨界期をご紹介します。



臨界期とは、ある一定の年齢 (臨界期)を過ぎると言語の習得が困難になるという時期のことを言います。第二言語(母語の次に習得する言語)の習得の臨界期はおよそ10才~12才までと言われます。つまり、文法などの理屈を学習せずとも、「音として」英語を自然に身につけることができる限界が10才前後で、それ以降は文法を勉強した上で、発音や会話を習得していく必要があるということです。そしてこの臨界期をまたいで13〜15歳まで英語の学習を続けるとその言語は定着します。

中学から英語を勉強した私はこの臨界期をとうに過ぎていたということですね。
ただ臨界期とされる年齢を過ぎた後でも、高いモチベーションで訓練をすることにより一定の人はネイティブ並みの発音、文法で会話することができるという研究もありますので諦めず頑張り続けます(笑)
また臨界期の前に覚えた言語は、臨界期まで継続できなかった場合でも音だけは何歳になっても発音することができます。

次に言語のグループを見てみましょう。
米国のForeign Service Instituteは英語話者にとっての他言語の難易度によってグループ分けをしています:

グループ①
フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、ポルトガル語、ルーマニア語、スペイン語、スワヒリ語

グループ②
ブルガリア語、ビルマ語、ギリシャ語、ヒンディー語、ペルシャ語、ウルドゥー語

グループ③
アムハラ語、カンボジア語、チェコ語、フィンランド語、ヘブライ語、ハンガリー語、ラオス語、ポーランド語、ロシア語、セルビア・クロアチア語、タイ語、トルコ語、ベトナム語

グループ④日本語、中国語、韓国語、アラビア語

日本語はグループ④に入ります。
英語の日常会話ができるようになるための必要合計時間は、グループ①だと約480時間です。しかしグループ④の日本語は2400〜2760時間必要になります。つまりグループ①の5倍以上の時間がかかるということです。このデータから日本語話者が英語で日常会話ができるようになるのに2500時間程度かかると推定できます。

日本の中学、高校の英語の授業時間数はトータルで平均約800時間弱になります。つまり日本人は、英語が下手なのではなく、そもそも絶対的に英語に接している時間が足りないということになります。

しかも、学術的に論文を書いたりできるようになるには5000〜6500時間かかるだろうと言われています。ですから、例えば今お子さんが1歳なら、何歳までに2500時間を達成したいか。逆算して日数で割っていけば、1日当たりの英語の学習時間が算出されます。しかも、読むだけ、聞くだけでは不十分で主体的に関わっていく必要があります。年齢相応のリスニング、スピーキング、リーディング、ライティング等をバランス良くやる必要があります。

覚王山インターナショナルプリスクールでは子供達は年間約900時間英語環境で過ごします。これは1年間で中学校、高校の6年間分の合計時間を100時間以上超えるということです。計算すると当スクールに通っている日本人のお子さんは約3年少しで年齢相応の語学を習得します。サマースクールや延長保育等でさらに長時間スクールにいるお子さんはその約半分の時間で英語の日常会話を習得できることになります。
フランス人やイタリア人のお子さんは必要時間数が日本人の5分の1なので、なんと約半年で話せるようになる計算です。実際にフランス人の子供達が英語をペラペラ話し出す時期がかなり早いことに私も気づいてましたが、データを見ると納得です。日本人のお子さんについてもデータ通りだと感じます。

このように様々なデータからも言えることですが、なるべく早くから英語環境にいることがベストであることがわかりますね。

中島和子名古屋外国語大学教授が早期英語教育についてお話しされていますのでここにご紹介させて頂きます。

名古屋外国語大学中島和子教授の著書をご紹介します。

言葉で伝えることができるようになると、子供達は自分で考え、想像し、その考えやアイデアを英語で自分の言葉で伝えることが可能になります。実はそれが1番大切な教育の一つとも言えます。英語はあくまでも考えを伝える道具にしか過ぎません。この考える力、英語ではcreative thinking, critical thinking と言いますが、この教育が最も重要だと思っています。
これについてはまた別の機会にお話しさせて頂きますね。