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園長ブログ

歩くことの大切さ

お子さんの歩く量、運動量が少ないと感じている親御さんは少なくないのではないでしょうか。私も3人の子育てをしている中で車移動が多く、特に子ども達が小さい時は同じように感じ、毎日公園に行ったり、週末はハイキングや体を動かす場所に行ったり、常に心がけて子ども達を歩かせていました。

覚王山インターナショナルプリスクールでは子ども達が運動不足にならず、生き生きと体を動かせるよう公園遊びやマット運動、年少さんから朝のモーニングランニングプログラムや年数回のマラソン大会と取り入れています。また2歳児さんからは時間がかかったとしても日常、公園に行く際、歩いて行くようにしています。
みなさんは「歩育」という言葉をご存知ですか?歩育とは、歩くことで子どもたちの心や身体を育み、生きていく力をつける新しい取り組みのことです。歩くことで子供達は様々なことを得ることができます。

運動能力が上がり、筋力、体力がつく
体力は健康維持と気力や意志力など精神面にも大きくかかわっています。いわば「生きる力」なのです。体力低下による子ども達への影響は、疲れやすいなどといった運動面のほか、肥満、生活習慣病の健康面、気力や意志力の低下などの精神面に深刻な影響があります。
車や自転車、ベビーカーを使うのではなく、子どもも大人も歩くことにより体力がつき運動能力も鍛えられるので、積極的に歩いてみましょう。

五感を刺激し、子どもの脳の発達を促す
子どもと歩いていると、道に落ちている葉っぱや小さい虫を見つけたり、花が咲いてるのに気付いたり1人の時には気づかなかった物に気付かされます。大人にとっては何気ないものでも、子どもからすると大発見だったりしますよね。
五感は、視・聴・嗅(きゅう)・味・触の五つの感覚のことで、五感が刺激されると脳が発達します。風のそよぎや雨や土の匂い、木々や草花など色々なものの違いを肌で感じることで五感が刺激されます。歩くことで子供達の脳の発達、記憶力や創造力、発想力の向上にも繋がるのです。

親子のコミュニケーション、絆を深める
手をつないで、道で見つけた花についてお話したり、歌をうたったり親子で散歩を楽しみましょう。会話をたくさんすることでコミュニケーションを深め、言葉のスキルや知識を上昇させ言語理解を深める事もできます。

心も体も健康になる
毎日適度な運動や、歩くなど、一定のリズムで体をうごかしたり、太陽をあびることでセロトニンという物質が分泌されます。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれており、心の安定にはかかせないホルモンともいえます。セロトニンは体温調節中枢にもかかわっていて、充分な分泌があることで血行が良くなり老廃物も排除しやすくなります。反対にセロトニンが欠乏すると、イライラしやすい、やる気がでない、血行が悪くなり自律神経の働きが悪くなってしまいます。歩くことや、外で身体を動かして遊ぶことで、心の安定にも繋がります。

どれくらい歩けば良いの?
では、実際にどれぐらいの距離を歩く必要があるのでしょうか?私達が小さかった頃と比べて最近のお子さんは歩く量が格段に減っています。現代の子供達は1980年代に比べ歩く量が3分の1に減っているそうです。体の筋肉の70%が脚にあり、歩行不足になると、体の土台である足・脚、足裏の成長が未発達になり、体幹が弱く、姿勢が悪くなる傾向にあります。それらを防ぐためには小さい頃から毎日しっかり歩かせることが大切になります。子供達の体の成長に必要な歩行量は以下になります。

必要歩行量=年齢×1km
理想歩行量=年齢×1km+1.2km

 

スキャモンの発達曲線

アメリカの人類学者 R.スキャモンが提唱した人体各器官の発育過程、スキャモンの発育曲線を参照すると運動神経は生まれてから5歳までに約80%の成長を遂げ、12歳でほぼ100%になります。5歳までに神経経路に刺激を与え、様々な動きを経験させることで、今後の大きな成長の下地を作っていくことができます。これを見ると5歳までの運動がどれだけ大切かが一目瞭然ですね。

子供の心を育てるお散歩のコツ
子供のペースでゆっくりと
集中している時は話しかけずに見守る
興味のあるものは何でも触らせる(危ないもの不潔なもの以外)
疲れた、帰りたくないには工夫して柔軟に対応

歩くことは子ども達にとってたくさんのメリットがあります。毎日お子さんと楽しく歩きましょう!